強制不妊被害者救済補償法
2025年1月17日施行
ベーテル ブログ優生保護法
2025/01/16
出典 ①河北新報. 強制不妊全被害者救済を、石破首相と被害者面会. 2025年1月16日、22面.
②旧優生保護法補償金等に係る特設ホームページ. 2024年12月13日、https://www.cfa.go.jp/kyuyusei-hoshokin.
今年2025年の国際てんかんデイInternational Epilepsy Day IEDは第11回目となる。毎年2月第2月曜日に全地球規模で2月10日に開催される。IED初回は2015年に始まったが、私どもてんかんケア仙台三位一体は、正式には遅まきながら、IEDに協奏するとして2019年に仙台てんかん市民会議Sendai Citizens’ Action Plan on Epilepsy SCAPEを発足させて、今年は第7回目の開催となる。ホテルメトロポリタン仙台で2月1日(土)にどなた様もおみ足をお運びください。
今回のSCAPEでは、強制不妊訴訟の裏方をお務めいただいた全国弁護団共同代表の新里宏二先生もお呼びし申し上げることができた。SCAPEが、あるいはIEDが強制不妊訴訟と何の関係があるかと不思議がる方も多かろうが、国際てんかんデイIEDを共催する国際てんかん協会IBEと国際てんかん学会ILAEの目下のこの10年間の眼目は、てんかんに対する偏見Stigmaに対する闘いにある。SCAPE VII-2025もこの線に並び、in line withである。心配が二つある。一つは新里先生がお忙しすぎることだ。明日1月17日には新法施行があり、河北新報は明日被害者原告団と時の石破首相が面会するとある。このお忙しさの中で新里先生は2月1日に仙台に留まることができるのであろうか。私どもSCAPEには年一回の重要な会議だが、それでも新里先生のお仕事のお邪魔虫にはなりたくない。
もうお一方は参議院横山信一議員である。財務副大臣をお務めだから、土曜日とはいえ、2月1日にご来仙可能な国会状況だろうか、などと心配する。
さて、病院勤めの当方には、河北新報の記事情報は途轍もなく貴重だ。如何に関心を寄せていても、この場合強制不妊補償となるが、世の中で起きている情報に詳しく通ずる手だてはない。その意味で、たまたまの記事であれ、新聞は世の中への扉である。記事は外の世界への窓となる。
重要なのは、記事が伝えるように、①全被害者への賠償、②検証、③偏見差別の根絶、④国との継続協議とある。①はそれ自体が潤滑に進むのか。加えて①の実効性は②、③、④との関連含めて、いわゆるイチャモンめいたもので泥まみれにならないように祈るばかりだ。この国は本当にイニシアティヴを取れるのだろうか。②は極めて重要で、将来の暗雲だ。どなたがやるの。③は迅速には進まないと思う。枚挙に切りがないほどの実例から、国がいう理念すらも私たちは疑っている。④は、国のどなたが相手をなさるのであろうか。新里先生や、私たちが頼る藤井克徳さんの手ほどきを受けていかなければならない。①、②、③、④が進むようならば、そのそも強制不妊は起きてはいない。
繰り返すが、時の宰相や政府、行政が常民に真に優しかったという話は聞いたことがないので、当方の意見は単純明快である。残念ながら、新法は国会論議を尽くして出てきたものではない。発表された強制不妊に関する国会調査委員会の報告はその事後がどうなっているのかも分からない。国会審議議事録の何処に何が残っているのだろう。などなどであるので特に注目すべきは、これからの推移を見ながら、③に如何ほど貢献していくのかとなる。
とにかくに、原告団と弁護団が踏ん張り抜いて勝ち取った新法だ。素直にお祝い申し上げたい。拍手。
なお、既にお亡くなりになられた原告もおられるので、改めてご冥福をお祈りします。合掌。 (Drソガ)
①河北新報. 強制不妊全被害者救済を、石破首相と被害者面会. 2025年1月16日、22面.