強制不妊名古屋訴訟、一審で9件目の違憲判決
ベーテルブログ優生保護法 2024/03/13
① 河北新報.強制不妊、名古屋訴訟−国に賠償命令、地裁4件目−除斥期間認めず.2023年3月13日、20面
② 田中理知.強制不妊−賠償命令、名古屋地裁−「除斥」適用せず.毎日新聞、2024年3月13日、18面.
③ 高橋俊成.強制不妊−賠償命令、名古屋地裁−違憲、一審で9件目.朝日新聞、2024年3月13日、30面.
「3.112011てんかん市民の誓い2024」を終えて、新聞紙面のスクラップも終えて、一息ついたばかりだった。のだが、本日、昨日3月12日、強制不妊の名古屋訴訟の判決があり、原告勝訴が報じられた。一審、つまり地裁段階の判決では11件目で、この名古屋判決で9件目の違憲判決、そのうち4件目の賠償命令となる。各紙の報道内容はほぼ同じで、原告勝訴を認めるほぼ型どおりの判決内容となった。すなわち、強制不妊は「違憲」、国が自らを免責する「除斥期間」に根拠なし、そして「国家賠償」である。
原告が実名を公表できるまでになってきていることは裁判闘争も素晴らしく前進しており、苦悶の末の原告の勇気を心から祝福したい。
なお、既にお伝えしたが、河北は、「昨年6月までに言い渡された5件の高裁判決について、上告審が最高裁大法廷で審理され、今夏にも統一判断が示される見通しだ」と伝えてきたので、確かな目処と考えてよい。その審理と統一判断がどなるかは素人の当方が見通せるものではないが、結局幻滅、にならないよう、心から祈るばかりだ。相応の支援活動があろうから、参加する方途を早く探さなければと思う。
なお、来る6月2日に開催予定のEPLS仙台てんかん市民医学講座の記念講演の一つは「優生保護法−強制不妊」としてある。 (Drソガ)