久方ぶりに聞いたよ、
原発はふさわしくない
3.112011フクシマってどこだっけ…....此岸さ
フクシマ第一原発メルトダウン逃避行中に亡くなられたベーテルの患者さんたちの無念を想う連稿
ベーテルブログフクシマ 2024/02/08
① 元村有希子. その日から起こること.毎日新聞、2024年2月7日、水説、2面.
② 河北新報.放射線物質含む水漏れる、福島第1―5.5トン、220億ベルか.2024年2月8日、3面.
③ 吉野実.「廃炉」という幻想―福島原発、本当の物語.光文社、光文社新書1181、2022年2月28日、269ページ、東京.本体1,100円.
④ 小出裕章.原発事故は終わっていない.毎日新聞出版、2021年3月5日、222ページ、東京.1430円.
久方ぶりにゲンパツに言い及ぶ。3.112011フクシマに言い及んだのは昨年2023年4月16日だった。7月1日の仙台てんかん市民講座があって準備に追われていたが、世の中はフクシマ汚染処理水の放出を巡る情報に満ちあふれていた。私事になるが当方は体調を崩して病床にあった。身動きできない状態ながら、しっかり読んだのが、吉野実著の②、「廃炉」という幻想、だった。ついでに、小出裕章著の③、原発事故は終わっていない−福島原発事故から10年、を読み返していた。病床では汚染処理水放出開始は夏休みを終えてからなどという珍説も知ったのだが、実は珍説ではなく現実となった。
2024年元旦、能登地震が襲ってきた。現時点でこの地震は私たちが知る大地震なるものの全く新しい現実を教えていきそうだ。被災された方々には心からお見舞い申し上げたい。全くお気の毒な大災害に見舞われましたねの一言となりそうで、復興の姿も3.112011の大地震・大津波の災害と単純に比較できそうではない。
よぎるのが、ゲンパツ通りの北に属する一度は臨界事故歴がある志賀原発のニュースがほとんど流れてこず、非常に気になっていた。周辺に張り巡らされた放射線量のモニタリングスポットの欠測はわずかに報じられていた。外部電源の変圧器の故障や油漏れなどの様々の影響があったことが次第に知られ、相応の記事が登場し、今は能登だけに留まらない断層群の存在、そして活断層とのいよいよ怪しい関係として取り上げられ始めた。壊滅的な道路寸断状態が能登地震の特徴となるのであろうかだが、素人の当方には専門的には知り得ようはずがない。噂が飛んでいながら、現実にはあいまいに決着してきた。いずれ、時を見つけて、ゲンパツとの関係含めて考えたい。
さて、本題の元村有希子の記事だが、彼女は毎日新聞の科学環境部の記者さんで、紙面を飾ることが多くその名も高い。今は論説委員で、また、織田裕二司会のNHK科学番組ヒューマニエンスでもゲスト出演なさったりしている。その彼女が、3.112011フクシマのメルトダウンの際の病院避難、当方は逃避行と呼ぶが、を引き合いに出しながら、志賀原発に言い及んでいる。当方は志賀原発は単なるたまたま偶然に幸運のまま留まっていると理解しているが、彼女が後半部分でそう仰っている。ので、当方だけの自分勝手ではないと慰められた。
地震が多発する日本に、という条件付きだが、「原発はふさわしくない」とお書きだ。久方ぶりの忘れられた言葉だ。
なお、フクシマでは昨日セシウムが漏れたらしい。 (Drソガ)
① 元村有希子. その日から起こること.毎日新聞、2024年2月7日、水説、2面.
② 河北新報.放射線物質含む水漏れる、福島第1―5.5トン、220億ベルか.2024年2月8日、3面.
③吉野実.「廃炉」という幻想―福島原発、本当の物語.光文社、光文社新書1181、2022年2月28日、269ページ、東京.本体1,100円.
④小出裕章.原発事故は終わっていない.毎日新聞出版、2021年3月5日、222ページ、東京.1430円.