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強制不妊、仙台に続き、札幌高裁も原告敗訴

強制不妊、仙台に続き、札幌高裁も原告敗訴

 

    金将来.強制不妊、2審も原告敗訴−札幌高裁:旧法の違憲性は認める.毎日新聞、2023年6月17日、24面.

    石垣明真、上保晃平.札幌高裁−強制不妊訴訟棄却.朝日新聞、2023617日、27面.

 

ベーテルブログ2023/06/1707/11

 

単なる開業医の当方には、大事な優性保護法情報のめまぐるしい展開にも発信を続ける余裕はない。後回しになる。6月に入っては、71日の第53回仙台てんかん市民会議EPLSを控え自由な時間が全くなくなった。71日、EPLSの会場である仙台国際センターに向かいながら、すぐ目の前の仙台地方裁判所の横を走らせながら、この前この通りを過ぎたのはいつだっけと思い出そうとしていた、素直に。この前って、言わずと知れた61日の仙台高裁での強制不妊裁判の判決日だよ。そうだった、あれから一月経ったのだ。あらゆる都合をつけて望んだのに傍聴できなかった。残念だった。そして、裁判は美事な敗北だった。

仙台高裁のこの裁判長は最高裁に昇格する人ではと、疑問の一つを語れる方に率直に質問させていただいた。「それは絶対にない」がきっぱりしたご返事。もちろん強制不妊裁判が国体に係る人事問題に影響するはずはない。

そんな通りすがりの情景があった矢先に、既にお伝えした強制不妊にかかる仙台高裁判決(6月1日)に引き続き、札幌高裁の裁判も原告が負けた。かなり無残な内容だったもようだ。

筆者記者名が東北の紙面には目新しい。

記事には詳細な記述がなく、判決内容への私見は構成できないが、記事が漏らす内容は劣悪だ。「手術を受けた検査結果や手術痕などの証拠がない」、「原告の供述からも手術自体を認定できない」などだ。国はもともと証拠となるような記録を残そうとしていない。実に巧妙な手口で、言葉を換えれば、とてもじゃないがというほど粗雑に実行させた国刑として仕組んだ。国は粗暴といいう上手すぎる術も持っている。国家、実に恐るべしだ。国は畏るべしで、国民は心の奥底に大切に守ってよいはずの大事件もすぐに忘れる習い性まで身についている。

さてさて、頭に血が上るだけが得意で何もできない当方は、弁護士だったら全くの役立たずに違いない。

                             (Drソガ)