2021/04/21
ベーテル花ブログ
20 ヒメオドリコソウとカキドオシ
雑草の名は知るも覚えるのも、かなり難しい。オオイヌフグリの側に居て、継ぐように咲いてくる姫踊り子草が群生する。非常に仲が良い。
その姫踊り子と一緒に群生している野花をたまたま見つけた。さる筋にその名の特定を依頼した。実物検分ではなかったが、まして画像も圧縮なのだが、嬉しいことにその名が出た。
カキドオシ!
聞いたことがある名が出てきた。効果は知らないが薬草なのだ。てんかんとも関係し、癇取り草、癇切り草の異名まで持つ。こどもの癇の虫に良いという。聞いたような気がするが記憶が朧気だ。ことは大事なので、てんかん関連の医史学書に探せるか、いやないことを確認せねばならぬ。漢方書の類いにまで及ぶことになる。悲しいかな、そんな贅沢な時間は当方の生活にはあり得ない。あったら、かなり甘い生活時間となる。
さて、名を知れば、気軽にはまずWikipediaから始められる。その名は垣根を突き抜けるほど威勢がよいに由来するという。居場所を特定できたので、これからの散歩道でその成長と変容をみさせていただく。花紋が欄一般に似る。小さすぎて可愛い、から、過去の写真集に何枚か残っているはずだ。今年は姫踊り子草が気づかせてくれた。今はまだまだ小ぶり。いかほど大きくなっていくか、楽しみ(ミッション)を増やせた。もしかすれば、小型のカキドオシであるような予感もする。
(追記)
雑草という言葉があり、農家生まれにとっては特に違和感はなく育った。農家は悉く雑草を嫌うので、農民は雑草学に実用では通じてはいても、心からは愛してはいない。農家に生まれた少年の手伝いと言えば草取りだ。小さいうちから労働力で、雑草との闘いを身にしみるように教えられる。ながら、農民は元来、共生織りなす自然を神だと信じているので、自らの生産活動が世俗に過ぎないことは重々承知している。そしてもともと、雑草含めて植物界の共生原理を知っているはずだ。有機農法なる近頃は都合良く商売化した手だてとて、もともと知り尽くしていた。しかし、それではとても食えない時代となり、捨てた。
本日の河北新報の広告欄で、河北選書に「みやぎ 野草花咲く 散歩道」なる本(辺見徳郎著)があることを知ったので、早速に手に入れることにした。 (Drソガ)