今週のこの記事一つ:番外2021-8(08)

2021/03/22

 

今週のこの記事一つ:番外2021-808

 

世田谷上空に米軍ヘリ 基地と都心の通り道か−住宅街 低空飛行状態化−①

   大場弘行、松本惇.毎日新聞、特権を問う(随時掲載)、2021年3月16.

米軍ヘリ 移動の手間省略か−着陸帯以外で離着陸−②

   大場弘行、加藤隆寛、松本惇、内橋寿明.毎日新聞、特権を問う(随時掲載)、2021317日.

 

蒐集家でよいと思っているので、38日付け「今週この記事一つ2021030217)」の後追い、突っ込み記事も切り取った。新聞記者達のお仕事の様子が少し分かってきて、突っ込める仕事を羨ましくも思う。前回は小川和久軍事アナリストのコメント、日本の政治家が誰も何も言おうとしないのが問題だを結論とした。そうだろうか。せいじやはよく分からない専門家だから、米軍のヘリが東京の中枢で人口密集地である都心で敢えてか、単に我が物顔えで低空飛行をしても、何の問題でもない理由を山ほどの屁理屈で固めており、毎日新聞の記事などをせせら笑っているかな。飛米軍の日常行動は日米地位協定ゆえに、有事の際はなおさら例外となろうが、平常時の日本の「高度規制」の適応除外になろう。この10年を今は有事だと危機を煽り続けるのが本望の首相が言い続け、また亡霊のように復活するだろう。だから、米軍は何をしてもよかったのだ。もちろん全世界に展開する米軍は、常に有事だろうNATOでは低空飛行は当たり前なのだろうか。

さて、記事は「危険な飛行」だけは止めてほしいと、記者から依頼されても無視してよかろうのにコメントしてくれて記事に登場する、航空事故調査官だった第一工業大学楠原利行客員教授が仰っている。

米軍の都心での低空飛行が、沖縄ほどに深刻な騒ぎにならない理由は何なのか、報道されないだけなのか。つまり、東京都民や横浜・川崎市民は、沖縄県民のように憤ったりしない。なぜなら沖縄の民心如きは東京・神奈川の民は(日本権力を支える民の気概充分)で、沖縄如きの低い民心は疾うに超克している、と言えるのだろう。大した成熟だから、経済的裏付けとしては、凄まじい財政的利益を受けているのやも。当然、徳高いので、安全に穏やかに飛んでくれればいいよ、の好好爺となる。

それでも記者は、港区などが防衛省に懇願していることも伝え、「日本政府の早期対応」を求めると文を締めくくる。防衛省、ああ辺野古埋め立ての大成功で大喝采の沖縄出先防衛局というのがありましたね。沖縄でずいぶんな事を無事おやりになった局長は出世コースの一番でしょうね。都区であれ、港区では都役人にも本省出向の官僚達がひしめいていて、少数の怒れる民にはバッファの懐柔策を採るのかも知れない。どこまで、信ずるか。

記事のタイトルはタイトルは膨大で雄大、「特権を問う」だから、成算から観た記事の価値は悲しいものものかもしれない。紙面設定はしかし、とても素敵だ。(Drソガ)