今週のこの記事一つ:番外2021-7(07)
3.112011とピアノ
① 菊池陽南子.毎日新聞、東日本大震災10年、2021年3月8日.
−ピアノ520台 奏でる感謝、女児の「流された」契機 寄付続々、宮城県の保育園に最後の1台−
② Kiroro・金城綾乃が新曲配信. 河北新報、娯楽、2021年3月12日.
−「奇跡のピアノ」 被災地に響け、詞とメロディー 湧き出る−
3.112011とピアノも話題の一つだ。先にも書かせてもらったが、ピアノを介して3.11が語られる。
①は、「被災地へピアノを届ける会」が何と520台ものピアノを贈り続けた活動の終了を伝えている。記事はこの会の紹介がなされているので繰り返さないが、ピアノ調律師、阿部隆さんがピアノの修理にあたっていたいたことが触れられている。調律師なる方々について当方が何かを知っているわけではないが、彼らなしにはピアノは打てない。いずれ、520台、素晴らしい。何かに役に立つというのは大変なことだが、手前に身近な、手前ができそうなことを形にするのが一番と教えてくれている。しかも、この場合終わりまである。どんな活動も終わりまでは見通せないのにだが。拍手!
次の②:奇跡のピアノは一度ならず記事になっている記憶がある。全国を行脚することになったのこのピアノを金城は“彼女”と呼んでいる。ピアノは男性名詞ではないらしい。このピアノと金城のゆかりも分かった。10年目、金城は「奥が重く、彼女の悲しさと時間を感じた」と述べながら、「鳴り方が全く違っていた。すこーんと明るい印象で、いろんな方に弾いてもらって変わった」と評した。面白い逆説だ。 (Drソガ)