2021/03/07
今週のこの記事一つ:番外2021-6(06)
妻の手掛かり求め潜る
-東日本大震災−あの日から:第10部 軌跡-
大芳賀陽子.河北新報、社会、2021年3月2日.
新聞紙面はもはやスクラップ作業が無理となってきた。スクラップ作業は、基本ハサミ。近頃は包丁も使う。スクラップができないものもある。紙面の表裏に題材がある場合だ。作業時間は限られるから、裏を確かめずに切ってしまう。今はカメラもあればスマホもあるし、PDFとしてメモることすらできるが、すぐには切り替えられない。代え難いが、単なる資料収集なのだから文献目録をつくれば行く行く効率がよい。この場合、当方は究める学者気取りはない。
3.112011の10年目が今週だ。だから、記事題材・素材が多種多様、多彩となった新聞は恰も3.11一色になったような紙面構成だ。その一つが被災者のその後の人生模様を克明に取材したものが増えている。先に記した雨宮処凜の筆も同じ流れだ。そのなかの一つとなろう。女川町の竹浦が舞台だ。竹浦も懐かしい。もちろん、この記事は大切にそっとしておきたい。
同じ日の毎日で専門記者大治朋子が論を張り、「さよならのない別れ」を新語「ambiguous lossあいまいな喪失」という新しい概念を紹介している。河北紙面が語りたいことを言い当てているかは二の次として、概念区分けは分かりやすくは見える。 (Drソガ)
<同封資料>
大治朋子.火論 ka-ron:あいまいな喪失.毎日新聞、2021年3月
2日.