2021/03/01
今週のこの記事一つ2021−0301(16)
「復興」「コロナ」利用する姑息
尾崎正峰談、聞き手金志尚.オピニオン、毎日新聞.2021年2月26日
専門をオリンピック社会学とする一橋大学尾崎正峰教授のこの記事を興味深く読んだ。素人には縁遠いものとなるが、当然ながら五輪憲章なるものがあり、オリンピズムという(おそらく、最高)理念が掲げられているという。この理念の実現のため、次期開催までのさまざまな活動全般が(パラも)オリンピックムーブメントと呼ばれる。そして、1969年の東京オリンピックでは、その後の市町村がスポーツ振興のためにさまざまな施策を推進したことを評価している。
一方、COVID-19 災禍に最も脆弱なのはパラリンピック環境ではないかと当方すら心配する。尾崎は「競技面だけではなく、障害のある一般の方が地域で暮らしながらスポーツをできる環境をどう整えるか」、積み重ねてきたことを今後にどうつなげるかを誰もが考えてほしいと言う。
私どもてんかんの患者もオリンピックに関係しているから、史料編纂がきわめて困難、不可能ということはなかろう。パラオリンピックならば幾つかの情報を私どもも手にしている。 (Drソガ)
<資料>
① パラリンピックで何があったのか. 日本てんかん協会機関誌「波」、Vol. IV4-12、266-267頁、1980年12月5日.
② 知的障害のある人たちのスポーツの祭典―2011年スペシャルオリンピックス・アテネ写真展. SO Athens 2011、2011年8月22日〜8月28日、東京都庁。