2021/02/17
ベーテル花ブログ
11 チューリップ、汝は尖剣
朝日新聞. 2021年2月9日、天声人語から。
今回は花のお写真はない。2月9日の朝日新聞の「天声人語」から学ぶ。教養深い人の文章には感服する。仕事が違うので仕方がないが、たまには教養深い文章を創ってみたいものだ。叶わぬが、いろいろ勉強になる。前回は木瓜の花だったが、天声人語では新島襄が寒梅の花が咲くのをこう表現したと伝える。「笑んで風雪を侵して開く」。いかにも漢詩らしく、侵しての選択は成る程面白い。別の例えを持ち出せば、クロッカスや水仙、チューリップの葉剣は凍った表土とこれを被う雪までを突き刺して上ってくる。地上を埋めた枯れ葉を何枚も貫いている姿は珍しくない。だから、同じく「侵す」になろう。その風情は弱いという負方向のベクトルでは全く見ていない。在所では深めに埋め込むので、この日まではいずれの球根も突き刺して上がってくる姿をまだ見せていない。
だから、その通りと思ったのは、「自分の周囲の季節感……申し訳なく思う」、という謙遜。さすがのお言葉だ。 （Drソガ）