2021/02/03
ベーテル花ブログ
９ ウィンター・チュウリップ
ベーテルのMRI室の屋上は外来診察室から眺めることができる。この季節でも花鉢が並ぶ。主役を務めるのは、この数年以上、チューリップ様だ。いわゆるウィンター・チューリップだ。アイス・チューリップと呼ぶ場合もある。
ベーテルも運営体なので、いわゆる盆暮れにはとてもお世話になっている方々へ贈り物を届ける。とある福祉施設がこのウィンター・チューリップを商売とした。危ない賭け商売だとは思ったが、毎年難なく立派なチューリップの花束をクリスマス前に届けてくれる。すご技だと感心しているが、大した力量だ。
私たちにその力は到底ないが、近頃は結構上手くなって、自分用には咲き誇らせることができるようになった。チューリップの球根を暗所で冷蔵し、頃合いを見計らって温室に置く。どの球根もそれなりに強い茎を伸ばせるようにして、花が咲きそうになったら外に飾る。寒い外であろうと、勢いづいた花弁はほころび咲き始める。そして冬には枯れることができない。美人がいつまでも美しいままでいるようなが分かりやすい例えだろうか。だから、いつまでも咲き続ける。お歳暮の花は室内で愛でられて、すぐに枯れてしまう。そんな一コマです。（Drソガ）
