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ベーテル花ブログ 8 クリスマスローズを雪で撮る

2021/01/27

ベーテル花ブログ

 

8 クリスマスローズを雪で撮る

 

 

 前回の続き。今回は12月には咲いてくれた、いわゆる早生(11月から咲き始めるのを本当のと解説する会社もある)のクリスマスローズを、一面の雪庭に何としてもそっと置いてみたかった。花がもっと美しくなるにはそのままではだめらしい。商売用の飾りラッピングの上手さはしたたかで、ならば買うし贈りたい。古風には花を飾るに花瓶が命、もあろうが、その花を飾るためではない特別のスタディオ、花をこそ際立たせるにふさわしい、簡素な舞台としたい。写真撮影という手軽な表現舞台だ。素敵な花舞台を一瞬に捕らえたい。だが、スタディオはそう簡単には準備できないばかりか、今この時にはまず手に入らない。だから、いきおいよく、雪の庭スタディオに放り投げてみた。

 はて、在所であればそんな欲は抱かないが、ベーテル所在となると真冬でも外に花を揃えていたいと思うほど暖かい。咲かせていたいとまでは言わないが、雪に被われることがなければ凍りついても何ともしない花草が欲しい。たとえば、花ではないが葉ボタンが代表で、定番のパンジー、ビオラは圧倒的に強い。冬の花クリスマスローズは、ところが、その仲間ではなく宿根だ。雪降るなかで、辛抱強く花を咲かせ始めている。在所では凍ろうと雪に圧されようとへたれない。咲いた花は種が熟する晩春までその姿を保ち強靱過ぎる。

ベーテルは庭を猫の額ほどの庭を四季の花々で飾ることに執着してきた。四季折々に庭を造りたいので、クリスマスローズは欠かせない。のだが、次期の花壇を迅速に用意するのに手に余る。球根なのでもって否なるが、花を終えても葉がなかなか枯れてくれない水仙同様で、即一掃の模様替えの花壇の花とはなりにくい。

このように、花好きは非常に欲深く情け容赦ない。次回に紹介するウィンターチュウリップがいい例だ。散らねばならぬ花弁も霜に当たらず雪を被らないよう、広めの軒下に祈るように安置すれば、ずっと散らない新たな別の主役の登場だ。

さて、クリスマスローズ。雪と花か、花と雪か、いずれでもよい。仙台で雪が舞い降りたタイミングで、花が咲いていれば冠雪した花となり、様は別になる。有り難い。          (Drソガ)