【目次】
2021/01/25
今週のこの1冊202101−05(9)
フクシマ第一原発メルトダウン逃避行中に亡くなられたベーテルの患者さんたちの無念を想う−3.112011フクシマ連稿
原発災害・避難年表
―図表と年表で知る福島原発震災からの道−
原発災害・避難年表編集委員会編.2018年3月11日発行.425頁、すいれん舎、東京. 12000円.
毎年2月第2月曜日、今年は2月8日になるが、国際てんかんデイIEDが近いので忙しいはずだ。何と言っても聖ヴァレンタインデイだから。これにCOVID-19災禍、日本の場合は第3波襲来の消息に油断は禁物だ。ここに3.112011の10年目も被ってくる。
はてさて、今回はこの書物。福島を語るに欠かせない辞書のような参照本だ。私どもは2018年8月8日に入手した。何よりも資料としては年表だ。「若者・子ども、避難に焦点をあて、図表・地図・年表で知るフクシマ原発震災の実相」とブックカヴァーにある。序論:本書の課題と構成の(4)本書をどう使うか、において、「この年表は、若者たちのためにこそ編集されている。あの「3.11」を被災したかつての若者たちと、今、中学や高校で学ぶ現在の若者たちにこそ活用してもらいたいとの想いでつくられている。
本書の目的とテーマを語る、の冒頭をそのまま紹介する。「安全確保のための対処が積み重ねられたはずなのにフクシマでの過酷な事故がなぜ生じたのか」を、「年表の集積という方法によって」明らかにし、今後の原子力をめぐる選択・意思決定の「基礎となる資料を提供すること」を目指すものであった。まさしくその副題が示すように、前著「原子力総合年表」(原子力総合年表総合編集員会編、2014年7月)は「福島原発震災に至る道」を記録するものであった。それに対して本書は、福島原発震災以後を対象としている。福島原発震災によって生じた被害とは何であるのか、誰がどのような被害を被ったのか、誰が避難を余儀なくされ、なぜ帰還する/しない(できる/できない)のかという一連の問いを検討するための共通基盤であるようなデータベースを提供することが目的である、と。
ベーテル図書室に前書はないはずだから(三万円のお値段にお金を出せなかった)が、また電子書籍化の体力はないところに、アマゾンに3千円弱の中古品があった。早速に注文した。明日届く。
(Drソガ)