フクシマ第一原発メルトダウン逃避行中に亡くなられたベーテルの患者さんたちの無念を想う その③
白い土地−ルポ福島「帰還困難区域」とその周辺−
三浦英之著:2020年10月31日発行.286頁、集英社クリエイティヴ、東京. 1800円.
知人との短い会話のなかで、福島沿岸部ツアーを考えているんだよ、フクシマは見なければ分からない、と仰る。さて、この本は、毎日新聞12月19日の「今週の本棚」で紹介があった本だ。何よりルポであるので気に入った。期待通りだ。タイトルも「報じられぬ不都合な事実」とあり、つながりがいい。本の購入は「知らないでしょう!」は魅力的な誘惑で、しかもルポものならなおさらだ。著者はノンフィクション賞二つとジャーナリズム大賞などの受賞に事欠かず、南相馬市にお住まいだ。
なお、白地なる言葉は隠語で、フクシマ「帰還困難区域」のなかでも将来も居住の見通しが立たないエリアを指すとのこと。
序章 白い土地
第一章 夕凪の海
第二章 馬術部の青春
第三章 「アトム打線」と呼ばれて
第四章 鈴木新聞舗の冬
第五章 ある町長の死Ⅰ
第六章 ある町長の死Ⅱ
第七章 ある町長の死Ⅲ
第八章 満州移民の村
第九章 フレコンバッグと風評被害
第十章 新しい町
第十一章 聖火ランナー
終章 2021年の未来