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今週のこの記事一つ2020-⑤ 法律の優生思想懸念―過ちを繰り返さない国会に−

日本障害者協議会の「藤井克典代表」の記事は、

下記リンクにて掲載中。

朝日新聞デジタル

:「優生思想ほうふつ」生殖医療法案に障害者団体が懸念

法律の優生思想懸念―過ちを繰り返さない国会に−

(阿部知子−衆議院議員:朝日新聞、2020129日、、オピニオン&フォーラムわたしの視点、生命倫理)

 

 驚く記事もある。裁決に加わる国会議員が実質的に関わらることがない法律が決まる。この紹介は阿部知子議員を責めるものではなく、よくぞ知らせてくれたと当方にはほとんど晴天の霹靂の事実を知ったからだ。私どもの荒中日弁連会長も、藤井克徳日本障害者協会代表も出てくる貴重な情報だ。阿部知子さんほどの議員も、実は立法の作業過程や成立後の実際予測もできないまま、法律が作られているという驚きの内容となる。

 お話しは、124日に誰もが耳にした、聞いたはずの「卵子提供では産んだ女性を母とし、精子提供では夫を父とする」だ。「生殖補助医療の提供等およびこれにより出生した子の親子関係に関する民法の特例に関する法律」がほとんど審議されないで可決された。大問題となるのは基本理念に「心身ともに健やかに生まれ、かつ、育つことができるように必要な配慮」を唱うことで、優生保護思想そのものとなる。健やかに生まれなかったとなる子から見たらどうなるの、がない。日弁連会長声明と藤井克徳代表の関連資料を添えた。なお、優生保護法では1130日に大阪地裁が「違憲」としながら、自ら手を下した強制手術に対する己が賠償を認めずの判決があったが、これはまたの機会に。(Drソガ)